こちらは観劇好きであるほわいとが、ただつれづれと感想を述べていくコーナーです(笑)
「ちょっと、待ってください」
ケラリーノ・サンドロヴィッチ率いる、ナイロン100℃の第44回公演。新作は3年ぶり。
私にとってナイロン100℃作品の2本目となる今回。初めて観たのは2013年の「わが闇」で、これは実は私が今までみたストレート部門トップ3には入る作品であります。久しぶりの演劇、楽しんできました!
ほわいとレビュー ★★★★☆
(以下、ややネタバレ有り。と言っても感想が細かめで恐らく見た人しか伝わらないかなとも思います。)
予約チケットは完売で取れず、当日券販売開始の30分前から並んでとった立ち見券。もう少し遅かったらキャンセル待ちでした><
立ち見の前には補助席も売られていたみたいですが、通路のほとんどがパイプ椅子で埋まっている状態。こんな本多劇場初めて見た・・・(笑)
そんな私の立ち見場所は、下手側客席扉のすぐ横。安くなったから良かったけど、立ち見スペースめっちゃ狭いし(実質40cm×40cmくらいでした)、床斜めってるし、まあこれも若いうちに出来る思い出(笑)上演時間3時間あること知らなくて良かった(^^;
パンフに挟まっているチラシでは、不条理喜劇、と謳っていて、別役実さんのエッセンスをかなり取り入れているようです。別役実さん、学生時代に戯曲読もうとして意味が分からず断念した思い出・・・今度挑戦しよう!
全体としては・・・
時間軸が分からなくなる作品でした。どこからどこまでが夢なのか、もはやそれはあまり考える意味もないことなのかもしれないです。でも、意味のない伏線ほどちゃんと回収してて笑えたりするし、時々深みをぶっ込んでくる。
会話が噛み合っていないようで、ハッとするような台詞、間合いがあったり。特に「おままごと」のシーンは何だか印象深かったなぁ…おままごとと不条理ってかなり近い世界にある気がします。
あ、ただ、時々出てくる一人で歌うシーン。決してうまくないし、正直いらないんじゃないかなーと思いました(爆)
不条理ものを私が見慣れていない(見慣れているという表現も似つかわしくない気もしますが)のか分かりませんが、すごく作品としての質や濃密な空間でとにかく面白いのに、結局なにが言いたかったのか、本質だけがすっぽり抜けているイメージです。
強いて言えば、ヒトの感覚や感情や会話に意味はあまりなくて、薄っぺらさ、を作品の全体から私は感じたりはしました。ナイロンが好きな友人に聞くと、ナイロンって基本的にブラックさがどこかにある、とのこと。これがそういうことなのかなぁ。
あとは、とにかく俳優がみんな本っっ当に上手い。安定感がものすごいのです・・・!
戯曲の面白さもあるけれど、やっぱりこの役者さんたちあっての空間だったし、これが同じチームで作品を創り続けている「劇団」の強みなんだなーと思いました。
マギーさん、あんなにいい声だったっけ(笑)
犬山イヌ子さんは、もう本当に意味が分からないくらい上手いと思うのだけど。
夜は、「洋食酒場フライパン」というお店で、名物のビーフカツサンドを頂きました。本当においしかったー☆彡
スタッフの人と少し演劇話できて楽しかったです^^