「アンチゴーヌ」1/9-1/27初台 新国立劇場小劇場




こちらは観劇好きであるほわいとが、ただつれづれと感想を述べていくコーナーです。

「アンチゴーヌ」

栗山民也が新訳を得て、現代に問う、必見の意欲作!
十字架の舞台の四方を観客が取り囲む特設ステージ。

蒼井優 ( アンチゴーヌ ) 、生瀬勝久 ( クレオン ) ほか
実力派俳優たちの豪華競演!
(公式HPより引用)

ほわいとレビュー ★★★☆☆
(以下、ややネタバレ有り。)

目次

アンチゴーヌ感想 役者と演出

正直にいうと、この一言に尽きました。

蒼井優さんが、あまりに美しすぎる・・・

やっぱり華があるといいますか、芯というか、あれだけ清らかそうな顔立ちと身体。
なのに、声が特徴的でミステリアスな深みがあるという。ずるい(笑)

途中、芝居の関係で、すごく醜い思想と行動と台詞とをほとばしるシーンがあったのですがそれでも、きれいでした・・・

いや、醜いことを美しい人がするのは、それはそれでとても矛盾と痛ましさと色んなものを感じるので、見ごたえは抜群でした。

国や政治を守るために動くことが、人格的に落ちぶれることであったとしたとき、ヒトはどう反応するのか。すごく演劇的な視点。後半の、アンチゴーヌとクレオンの対決の場面がやっぱり面白かったです。
観ている間は、私は割とクレオンの方に傾いてしまっていました。これが大人ということなのか。むむむ。

生瀬さん、あんなに良い声でしたっけ(失礼)

アンチゴーヌ感想 舞台装置

今回の大きな特徴の一つが、この舞台装置。

アンチゴーヌの座席表

ステージが十字舞台!客席が4ブロックあります。

役者との距離がとても近かったので、よりリアルな空気感が伝わってくる空間だったのはとても面白かったです。
ただ、開演に間に合わなかった人が、強制的に2階に隔離されてしまっているのが、必要以上に気になってしまいました。

また、面白さがある一方で、この作品でこの舞台装置にする必要性はないよなとも思ったり。
極論な言い方をすると、舞台美術に演出意図が合わせようとしている感じにも思えてしまいました。

素直に一杯飾りを美しく整えた舞台でも全く問題なかったと思いますし、シェイクスピアとかギリシャ悲劇物とか、ぜんぶ十字舞台の形式で上演しても有りだよな・・・と。
良くも悪くも、汎用性が高すぎる舞台のつくりだなと思いました。

ラストシーン、砂が落ちるのがとっても美しかったです。

アンチゴーヌ 関連書籍

こちらは、上演脚本ではなく原作本です。












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