「戯伝写楽 2018」1/12-1/28池袋 東京芸術劇場プレイハウス

戯伝写楽2018




ご縁があり、久し振りのミュージカルを母と観に行くことが出来ました。
初演を確か映像で見ていたのですが、記憶がおぼれげなのでとても新鮮に観れました。
1月上演のためか、凧揚げが飛んでいたり歌詞がおめでたかったりと、お正月仕様で和風の素敵な作品でした。

上演時間
1幕 70分
休憩 15分
2幕 65分 の約2時間30分です。

目次

「戯伝写楽 2018」公演情報

cube 20th Presents Japanese Musical
「戯伝写楽 2018」(公式サイト)

「戯伝写楽 2018」作品紹介(公式HPより引用)

たった10ヶ月の間に、145点余の作品を残し忽然と消えた浮世絵師・東洲斎写楽。中島かずきの脚本と立川智也の音楽により、「写楽は女だった・・・」という大胆な発想で写楽の謎にせまりながら、喜多川歌麿、葛飾北斎、十返舎一九、大田南畝(別号・蜀山人)など、寛政の時代に己の才能のまま、熱く自由に生きる芸術家たちの姿を等身大の人間として描いたミュージカル『戯伝写楽』。
その舞台が8年の歳月を経て、作詞・森雪之丞、演出・河原雅彦の手により装いも新たに2018年1~2月、東京をはじめ全国4カ所にて上演されます!
出演は、橋本さとし(斎藤十郎兵衛)、小西遼生(喜多川歌麿)、東山義久(与七/Wキャスト)といった初演からのキャストに加え、新たに、中川翔子(おせい)、壮一帆(浮雲)、栗山航(与七/Wキャスト)、池下重大(鶴屋喜右衛門)、そして、山崎樹範(鉄蔵)、吉野圭吾(大田南畝)、村井國夫(蔦屋重三郎)といった話題の俳優陣を迎え、ブラッシュアップされるcube 20th presents Japanese Musical『戯伝写楽 2018』。

ほわいとレビュー ★★★☆☆
(以下、ややネタバレ有り。と言っても感想が細かめで恐らく見た人しか伝わらないかなとも思います。)

「戯伝写楽 2018」感想(ネタバレ含む)

この作品はとにかく、脚本が素晴らしいと思います。
劇団☆新感線の中島かずきさんなので、期待値は高かったのですがそれでも、脱帽。
特に2幕の、ミュージカルらしい急展開と人物描写、好きですー。

また、音楽も素晴らしかったです。立川智也さんは私は初めて目にした方でした。日本の音楽シーンではとってもキャリアのある方だったのですね。
テーマソングが印象的でミュージカルらしくて深くて。素敵。

役者も、橋本さとしさん、小西遼生さん、吉野圭吾さんなど安定揃い。
ただどうしても思ってしまうのは、しょこたんこと中川翔子さん。

決して下手ではないのですが、周りが歌上手すぎるので差別化が激しい…。
ですが良いなと思ったのは終盤、中川翔子さん演じるおせいの狂い方は、アニメ声と仕草が違和感なくはまっていました。ミュージカル畑の人にはなかなか出来ない演技だろうなと思いました。

 

全体を通して、日本人が和物を扱っているのになぜかすっきりしない逆輸入感が、観劇中ずっと私の中で引っかかっていてました。
その原因の一つだと思われるのが、衣裳

和服を借りてきて済ませているように見えてしまいました。衣裳が本物である故に、役者が衣裳に着られてるような(役者が和服を着慣れていない)感じがしました。

あるいは、振り付けが衣裳が合ってない感じがしたために思ったのかもしれません。役者さんが動きにくそうな感じがしたり、踊る姿が綺麗には見えず…

いっそ、思いっきり衣裳は創作にして動きやすい衣裳にするか、衣裳が崩れないような振りにするか、もう少し、衣裳と振付と役者が歩み寄れるのでは、と思ったりしました。

ブログで観劇記録書いてみると、新しい発見もあって楽しいことです。

 

舞台美術と装置も、割と中型ミュージカルで良く見る構造(2階建て構造のものがパカッと開閉する)ではありました。
ですが、スピーディなのでまったく飽きず気にならず。

ただ一つ、序盤の密談シーン。
障子はぴたっと閉まるようにしてほしいー!妙に気になるー!

カーテンコール終わりの全員で歌うシーン、歌詞が芝居中で使われたままではなく、ちゃんと幕締めですよ~という内容の歌詞だったのが、とっても私は好きです。

海外輸入ものじゃなくてオリジナル創作作品でないと、こういう演出は難しそうですね。

土曜の夜でしたが、客席の入りがあまり芳しくなくてすごく寂しい…。
作品としては本当に悪くないし素敵なので、ぜひいろんな人に観てほしい!

個人的には、劇団☆新感線のメンバーで観てみたいなーという気も。

 

やっぱり私は、日本発日本製のミュージカルが大好きなんだな、と改めて実感しました。
舞台好きの皆さん、もっとジャパニーズミュージカルを応援しましょう!

ほわいと
日本で生まれた作品がブロードウェイで上演されるってなったら、すごくテンション上がりません!?

応援のためにもまずは、チケットを買って観に行って感想を友達やSNSに発信しましょう。観劇仲間募集!

「戯伝写楽 2018」関連書籍

本作を書いた脚本家・中島かずきさんの書籍です。

公演パンフレットを入手し損ねてしまった方はこちらから。

劇場情報

■劇場名
東京芸術劇場
■住所
〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1
JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線
池袋駅西口より徒歩2分。駅地下通路2b出口と直結。
■電話番号
電話 03-5391-2111(代) FAX 03-5391-2215
■受付時間
9:00~22:00(休館日を除く)
■施設一覧
コンサートホール
プレイハウス
シアターイースト
シアターウェスト
■公式サイト
東京芸術劇場 Tokyo Metroporitan Teatre












戯伝写楽2018

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