



久しぶりに、気持ち良いくらいのザ・演劇!な作品を観てきました。
演劇カンパニーとしても底力があるとも感じたので、観たことない方、一度ぜひチェックしてみて頂きたく観劇レポートです!
目次
加藤健一事務所「煙が目にしみる」2018年公演情報
加藤健一事務所「煙が目にしみる」作品紹介(公演公式HPより引用)
とある田舎町の斎場で偶然出会った、北見栄治(新井康弘)と野々村浩介(天宮良)。
頭には三角の布、手には数珠、全身白ずくめというスタイルの二人。
生まれて初めて(?)の長旅に、良き相棒が見つかった・・・。
ニコニコ手を振る年老いた母(加藤健一)と、満開の桜に見送られて、見知らぬ世界への珍道中へ、いざ、スタート!!!大ヒットジャズナンバー「煙が目にしみる」に乗せてお贈りする、笑いと涙のフューネラル・コメディ!
生も死も、全てお見通しのおばあちゃんが、大切な事を教えてくれるーーー。大好評を博した加藤健一のおばあちゃん役はそのままに、キャスト・スタッフを一新!!
これまでとは一味違うカトケン版『煙が目にしみる』に、ご注目下さい!
ほわいとレビュー ★★★★☆
(以下、ややネタバレ有り。と言っても感想が細かめで恐らく見た人しか伝わらないかなとも思います。)
加藤健一事務所「煙が目にしみる」感想(ネタバレ含む)
加藤健一事務所の舞台は確か2本目の観劇なのですが、今回も舞台のクオリティがとっても安定していたので、私のおすすめ劇団リストに無事、審査通過いたしました!(笑)
演目時間は100分ほどです。最近はあまり長いお芝居よりこのくらいの規模が好きになってきました。
客層は比較的、団塊世代が多い印象です。ですが、男女比率がほぼ同等で、性別問わず受け入れられている、骨のある公演カンパニーなんだなと思いました。
死者が火葬場で焼かれるところを、人間味たっぷりに登場させるところが何とも愛おしいです。
おばあちゃんや死者を取り囲む生きている人々の背景が、物語の中盤からどんどん明らかになっていくとテンポも上がり、演劇的な急展開も含んでいます。
それによって、生きている人たちの心もほぐしていくのが心地よいのです。
まじめなシーンに間の抜けた突っ込みも多く、笑いどころも多いです。これは観てる方も演じている方も幸せな舞台だと思います・・!
不覚にも後半泣きました。でも、周りもすすり泣いている人は多かったです。ハンカチ必須。
ちょっとベタなストーリーに思う人もいるかもしれませんが、とっても良い脚本が正統派に仕上がっています。
東京公演は終了しましたが、これから6月・7月にかけて地方公演が多数あるようなので、普段遠くてなかなかお芝居を観られないけど興味ある、という人にもおすすめです。
劇場情報
■劇場名
本多劇場
■住所
〒155-0031
東京都世田谷区北沢2-10-15
小田急線・京王井の頭線「下北沢駅」北口改札より徒歩約5分
■電話番号
03-3468-0030(代)
■公式サイト
本多劇場