こんにちは、ほわいと(@t_e_white)です。
今月はたくさん舞台を観られて幸せな日々でございます。
今回は、私にとっては初めましての劇作家マーティン・マクドナーの舞台「ハングマン」の観劇レポートです。
ハードボイルド系が好きな人におすすめです!
目次
「ハングマン」2018年公演情報
「ハングマン」作品紹介(パルコ公演特設ページより引用)
演劇界・映画界最注目クリエイター、マーティン・マクドナー。
監督・脚本作「スリー・ビルボード」は本年度ゴールデングローブ賞最多4部門受賞、アカデミー賞6部門7ノミネート、2部門受賞。ドライな残酷さとドラマティックな暴力。
緊迫した状況の中でなお繰り広げられるユーモア。
マーティン・マクドナーの真骨頂が詰まった傑作、日本初上演!
ほわいとレビュー ★★★☆☆
(以下、ややネタバレ有り。と言っても感想が細かめで恐らく見た人しか伝わらないかなとも思います。)
「ハングマン」感想(ネタバレ含む)
一言で言うと、「静かなハードボイルド」という印象です。
あまりに予習をしてこなかったので、ハングマンが「絞首刑執行人」であることを知らずに幕が開きました。
1幕は、正直なところ長いかなと思いました。私の体力が整っていなかったせいもありますが、ちょっと寝落ちしたのは内緒のハナシ・・・
2幕の展開がスリリングで良かったです。勘の良い人は、2幕の半分くらいで結末まで想像がつくのかもしれません。
私は全く分からず、用意された伏線(若い男ムーニーが真犯人で逃げ延びている設定)にまんまと乗りました。
ハリーは、本当に誇りをもって仕事を心から楽しんでハングマンをしていた、ということを考えずにはいられませんでした。
自分の手で人の生命を動かして絶対権力を持っているかのような錯覚に追いすがっているようにも見えます。
ちょっと現代(というより私自身?)からは離れつつある思想な気がしました。ですが、死刑制度の是非については国によって判断も異なっている現在があるわけで。うーむ。もんもん。
終盤は本当に首つりしていましたが、裏で腰かどこかから吊っている仕組みがあるのでしょうか?観てる側が怖かったです・・・。
幕開きの絞首台。なんだかデジャブで観たことあるなと思ったら、「赤道の下のマクベス」でも首吊り台があったためでした。
作品の雰囲気を考えても、「赤道の下のマクベス」が好きだった人は、この作品も好きなんじゃないかなと思います。
主演の田中哲司さん、強がっているけど実は芯の強くないハリーの人間像は、リアリティがあって良かったです。
ただ個人的な趣味ですが、声が高いかなと・・・もっと渋い声の人の方が合う気もしました。
でも、渋すぎるとハードボイルド感が出過ぎてしまうかもしれませんね。
夫人役の秋山菜津子さんの安定感がハンパないです。なり切りすぎていて、出てきてから誰だかしばらく分からなかったです。
全体を通して、悪くはありませんがグッとは響かず・・・私の体調管理のせいにしておきます。
劇場情報
■劇場名
世田谷パブリックシアター
■住所
〒154-0004
東京都世田谷区太子堂4丁目1番地1号
〇東急田園都市線(営団地下鉄半蔵門線、東武伊勢崎線乗入)三軒茶屋駅より地下通路にて直結。
■電話番号
03-5432-1526(代)
■公式サイト
世田谷パブリックシアター