こんにちは、ほわいと(@t_e_white)です。
海老蔵さんの宙乗りで話題の、7月歌舞伎座昼の部を観てきました。
既に座席は全公演完売!さすが海老さまです。
一幕見席にて、販売開始2時間前から並んで観てきました。気合い十分!
今月昼の部、平日は9:30の時点で立ち待ちな感じでした。宙乗りあるので座席の最大数が分かりませんけれども…#歌舞伎座幕見
— ほわいと@手荒れと観劇 (@t_e_white) 2018年7月12日
目次
「七月大歌舞伎 昼の部」2018年公演情報
「七月大歌舞伎 昼の部」作品紹介(公演特設ページより引用)
通し狂言 三國無雙瓢箪久(さんごくむそうひさごのめでたや)
名もなき猿が天下の頂へ
織田信長は、天下統一の念願成就も目前というところで、本能寺で明智光秀の謀反にあい、無念の最期を遂げます。備中高松城で毛利攻めをしていた羽柴秀吉は、信長討死の知らせを受けると大急ぎで山崎の地へ戻り、光秀の軍を破ります。光秀は小栗栖村で討たれますが、明智左馬之助が陣羽織を引き継ぎ光秀が存命のように見せかけます。光秀の一子重次郎は、松下嘉兵衛の住家に落ち延び、秀吉は重次郎が身に付けた品から、光秀に育てられた重次郎が実は自らの実子であることを知ります。
信長亡き後、柴田勝家をはじめとした重臣は信長の遺児信雄、信孝兄弟のどちらかを考えていましたが、秀吉は仇討ちをしなかった兄弟にはその資格はないと、弁舌鋭く勝家たちを説き伏せます。秀吉は信長の孫、三法師こそ織田家の後継者であると重臣たちに認めさせ…。農民の出でありながら、知略を以て戦乱の世を制し、天下人へと駆け上がった豊臣秀吉。歌舞伎でも多くの作品が秀吉の立身出世を描いており、それらの作品群は「太閤記もの」と呼ばれています。
成田屋に所縁のある「大徳寺焼香の場」を含めてこれまでの「太閤記もの」を再構成した、歌舞伎の魅力あふれる舞台をご覧いただきます。
ほわいとレビュー ★★★☆☆
(以下、ややネタバレ有り。と言っても感想が細かめで恐らく見た人しか伝わらないかなとも思います。)
「七月大歌舞伎 昼の部」感想(ネタバレ含む)
お客さんが、海老さまを観に来たんだなというのが伝わりました。
いや、海老さまにカリスマ性というか華があるのは分かるのですが、海老蔵さんが出てるときとそうでない時とでお客さんの温度が全然違うなーという感じです。
私としては、海老蔵さんを観に来たことよりも、一つの「舞台」を観に来たつもりだったので、正直やや違和感はありました。
でも、歌舞伎って本来こうやって役者を観ることを楽しむものだったりもしますよね、と自分を納得。
前々から、海老蔵さんの声って独特だなーと思っていたんですけど、私なりの一つの答えを発見しました。それは・・・
「海老蔵の声、ホルンっぽいわ。」
吹奏楽に関わっていたあなたなら分かってくれるはず!
良い声なんだけど、本人よりも声の音源が遠くに感じるというか、舞台奥に反響してやっと客席に届く感じです。
さて、開幕して始めは、海老蔵さんが素の格好で花道に登場してご挨拶&解説です。
ここだけでなく、各幕の始まりには、海老蔵さんの録音ボイスで物語の経過を語られたりしていきます。
演出としては野暮だなとは思いつつも、日本史に疎い私には正直助かりました。
何だか、初めて観る人向けに行われる鑑賞教室公演を意識している感じもします。
実際、客席には団体の高校生と思われる方々が大勢いらっしゃいました。
序幕は、夢の場として西遊記のシーンがありました。
ここで早くも海老蔵さんの宙乗りがありました。いくら何でも早すぎではありませんか?あんまり舞台の世界に入りきっていないのに・・・
平たく言うと、猿=豊臣秀吉=海老蔵を活躍させるため&時間的な都合(?)で含まれたシーンという印象でした。
二幕目は、明智光秀と影武者である明智左馬之助を演じる中村獅童さんのための場。
なんと言いますか、父がいない若手中堅俳優同士が歌舞伎公演の主役2トップを飾るということに、何だか時代を感じつつ素敵なことです。
大詰は、海老蔵さんとご子息の勸玄君の共演です。
三法師の似合い具合と、大人顔負けの台詞回しの上手さに正直びっくりしちゃいました。さすがサラブレッドです・・・
全体を通して、歌舞伎ならではの仕掛けが様々に観られるのは、初めて歌舞伎を観る人でも面白いかもしれません。
スッポンあり、迫りあり、振り被せ・振り落とし、本水などなど。本水2列も必要だったのかしら・・・?
大きい灯籠の道具を切った後に散る花火が個人的にはすごーいと印象に残りました。
劇場情報
■劇場名
歌舞伎座
■住所
〒104-0061
東京都中央区銀座4-12-1
◯ 東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅[3番出口]直結
◯ 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅[A7番出口]徒歩5分
■電話番号
03-3545-6800(代)
■公式サイト
歌舞伎美人