こんにちは、ほわいと(@t_e_white)です。
友人に誘われ、歌舞伎座、昼の部も観てきちゃいました。今月まさかの昼夜通し!
目次
「秀山祭九月大歌舞伎 昼の部」2018年公演情報
「秀山祭九月大歌舞伎 昼の部」作品紹介(公演特設ページより引用)
一、金閣寺(きんかくじ)
豪華絢爛な義太夫狂言の傑作
天下を狙う松永大膳は、将軍足利義輝の母である慶寿院尼を金閣に幽閉しています。共に幽閉している雪姫に思いを寄せる大膳は、夫の狩野之介直信に代わり金閣の天井に龍を描くか、自らに従うか迫っています。そこへ此下東吉が現れ大膳の家臣として召し抱えられます。一方、雪姫は龍を描くことを拒んだため、桜に縛り付けられ、大膳は直信の処刑を命じます。嘆き悲しむ雪姫が、桜の花びらをかき集め、爪先で鼠を描くと…。
金閣寺を舞台とした時代物の名作をお楽しみください。二、鬼揃紅葉狩(おにぞろいもみじがり)
美しい姫が秘める鬼の本性
平維茂が従者とともに信濃国戸隠山を通りかかると、侍女を従えた更科の前から酒宴に招かれ、盃を重ねるうちにまどろんでしまいます。すると更科の前は豹変し、戸隠山の鬼女の本性を現します。鬼女が姿を消した後に現れた男山八幡の末社の舞により目を覚ました維茂は、鬼女たちを退治するために山奥に分け入り…。
美しい姫と侍女がそろって鬼女となる変化に富んだ舞踊劇をご覧いただきます。三、河内山(こうちやま)
江戸情緒あふれる河竹黙阿弥の代表作
松江出雲守は、腰元奉公をする上州屋の娘浪路を妾にしようと屋敷の一間に押し込めていました。この窮状を聞きつけた河内山宗俊は、金目当てに奪還を引き受け、上野寛永寺からの使僧と身分を偽り、松江邸に単身乗り込みます。問答の末、出雲守を見事にやりこめた河内山は、役目を終えて引き揚げようとした玄関先で、出雲守の家臣北村大膳に正体を見破られてしまいますが…。
大胆不敵で憎めない河内山の悪ぶりが痛快な河竹黙阿弥の人気作にご期待ください。
ほわいとレビュー ★★★☆☆
(以下、ややネタバレ有り。と言っても感想が細かめで恐らく見た人しか伝わらないかなとも思います。)
「秀山祭九月大歌舞伎 昼の部」感想(ネタバレ含む)
金閣寺
梅玉さんの秀吉。にじみ出る上品さが、とても猿とはほど遠いでござります・・・。
松禄さんの大膳、児太郎さんの雪姫など、全体的に無難にまとまっている印象です。
目玉は福助さん復活!とは言っても、私は初めて拝見しました。
この作品は仕掛けもいっぱいで面白いですね。
2階建ての屋体が動くのを始めとして、円柱でお椀を拾い上げたり、剣をかざすと竜が出てきたり、桜の木を登ったり・・・
下手一番端の「1番」という席でしたが、意外と全体が見えてとても良かったです。
鬼揃紅葉狩
姫拵えの幸四郎さん、とても美しいのだけど声が何となく違和感・・・
毛振りはやはり、人数がいると本当に華やかですね~。
また個人的には、竹本と常磐津の掛け合いは音楽的に面白かったです!
しょっちゅう転調のようなことが起こっていて、演奏する方は大変なんだろうな・・と思いましたが、見ている方は楽しめました。
河内山
あらすじも全く知らない状態で、初めてみました。
河内山に扮する吉右衛門さんが、あまりに若々しくて衝撃。
たぶん客席も少しどよめいてました。
台詞が五七五の黙阿弥節。気持ちよいですねー。
「悪に強きは善にも と」
お金目的で悪役ベースなのだけれど、やっていることは正義のヒーローというような感じ。
最近のドラマや小説であまりみないですよね。江戸時代からあるってすごいなー。
・・・あ、今でいうルパン三世か!!
あらすじちゃんと分かってから観た方が、吉右衛門さんの細かい演技の意図がもっとよく見えて面白かったんだろうなーと反省しました。
劇場情報
■劇場名
歌舞伎座
■住所
〒104-0061
東京都中央区銀座4-12-1
◯ 東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅[3番出口]直結
◯ 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅[A7番出口]徒歩5分
■電話番号
03-3545-6800(代)
■公式サイト
歌舞伎美人