こんにちは、ほわいと(@t_e_white)です。
豊洲にあるの360度回る劇場での劇団☆新感線2作目。
MMM(回るメタルマクベス・・・宮藤官九郎さんの表現を借用しました)、観に行ってきました!
上演時間は、約3時間55分(途中休憩20分)。
約4時間もあって歌舞伎か!?と思うほどの長丁場な公演ですが、安定の新感線らしさとスピード感であっという間でした。
目次
劇団☆新感線「メタルマクベスdisc2」公演情報
劇団☆新感線「メタルマクベスdisc2」作品紹介(公演特設ページより引用)
「メタルにはマクベスが良く似合う」という、いのうえひでのりの着想から生まれた『メタルマクベス』は、2006年に劇団☆新感線と宮藤官九郎が初めてタッグを組み、初めて挑んだシェイクスピア作品であり、ロックバンドが劇中で生演奏する音楽に特化したスタイルで上演された。シェイクスピアの『マクベス』の世界観は変えずに、2206年の廃退した近未来と、空前のバンドブームに沸いた1980年代の日本を二重の構造に置き換えるという大胆なアレンジによって創り上げられた脚本は、近未来と過去を行き来しながら劇中をかき乱し、ゆるい台詞に油断している間に核心に引き込まれるという宮藤官九郎独特のうねりを、ハードロックとヘヴィメタルの楽曲で煽りまくり、怒涛のごとく突き進む物語は客席を圧倒し、前代未聞のシェイクスピア作品として大きな話題となった。
この『メタルマクベス』が、初演から12年の時を経て、激しいリズムに突き上げられて瓦礫の中から復活する。
宮藤自ら脚本を書き直し、キャストを変え、演出にアレンジを加えて、disc1、disc2、disc3と題して3作を連続上演。IHIステージアラウンド東京で巻き起こる『メタルマクベス』旋風にご期待ください。
ほわいとレビュー ★★★★☆
(以下、ややネタバレ有り。と言っても感想が細かめで恐らく見た人しか伝わらないかなとも思います。)
劇団☆新感線「メタルマクベスdisc2」感想(ネタバレ含む)
今回は12時30分開演だったので、観劇前のランチが定番であるあなたにとっては、お昼場所に悩みますよね・・!
私は豊洲駅前にある「ペル・エ・メル」さんでパンを頂きました。




食べきれなかったら持ち込んで幕間に食べられるし・・!と思って多めに購入したのですが、美味しくてケロッと食べてしまいました。
クロワッサンがしつこくなく、軽すぎるのでもなく、おいしいです!
イートインスペースが比較的広いので、お昼時でも座れると思います。
さて、いざIHIステージアラウンド東京へ!




劇団☆新感線の安定したハイクオリティバカさが好きなので、今回も期待を裏切らずにあっという間の4時間でした。
私の今回の一番の収穫は、
演歌とロックの相性がとても良いことでした。
演歌歌手の徳永ゆうきさん@Toku220を初めて観たのですが、ハイクオリティな車掌モノマネと、ロック音楽をバックに本格的な演歌調で歌い上げるナンバーは本当に、聴いていて面白いくらい気持ちが良かったです。
演歌もロックも、感情に根ざしているから噛み合うのかしら?本当にこれは、一度聴いて頂きたい次第!
マクベスにおける魔女は、あまりに独特な存在になっている分、どのように演出をするのか演出家の技量を問われるポイントの一つです。
今回の魔女は、BABYMETAL風のゴスロリ衣裳をまとった中年(?)の魔女たちが、メタル系の音楽に乗せて歌います。
これが、終演後も脳内に響きわたって困る困る(笑)
でも脳内に響きわたる感じって、マクベスもこんな状況だったのかなと思うと、ふと実感が伴って恐ろしくもなります。
演出もなさがら、宮藤官九郎さんの脚本も独特でした。
2つの世界をパラレルワールド(説明書・・・二面世界?)のように見せたり、メタルをベースにしたシェイクスピア・マクベスの世界とはかけ離れた演出にも関わらず、原作や和訳の言葉の深さを壊さずに両立しています。
ネタバレをすると、終盤で核の存在をぶっこんでくるのですが、今の時代であまりにセンセーショナルすぎます・・・。(初演は2006年なので、脚本が書かれた当時は3.11より前のはず)
本編の中では大量破壊兵器と呼んでいましたけれども。続編が誕生しそうな終わり方でした。
俳優さんについて。
主演は尾上松也さんと大原櫻子さん。
この2人のハモリの声質がとても良く合うので嬉し楽しびっくりでした。
2人とも本当に歌も演技も上手いのですが、厳しい表現をすると、そこで止まっている感じ。
溢れ出る若さとエネルギーで充分に作品と劇場空間を満たしているので問題はないのですが、他の公演の熟年キャストも観てみたくなってしまいました。
もう一度言いますけど、お二人とも上手いんですよ!充分に!
あとはビジュアル面がやっぱりかっこいいです。
舞台上で何台もバイクが走ったり、映像演出と合わせるととてもスピード感があります。
舞台機構も豪華で、床から斜めにせり上がってLEDパネルが出てきたり、エレベーターもリアルに昇降します。すごいなぁ。
アラウンドシアターなのでもちろん、回ります。
プログラムは2500円とかなり強気な値段設定なのですが、私はデザイン本だと思って買ってしまいます。
本当に、エンタメ性と物語の深さをこれほど融合・追求した、これ以上のクオリティの劇団は無いと思います。
観たこと無い人にはぜひ一度、体感してほしいです。
劇場情報
■劇場名
IHIステージアラウンド東京
■住所
東京都江東区豊洲6-4-25
新交通ゆりかもめ 市場前駅 北口より徒歩1分
都営バス05 新豊洲駅停留所 より徒歩6分
東京メトロ有楽町線 豊洲駅 7番出口より徒歩15分
■電話番号
TEL:03-5144-0360(開演3時間前〜終演時)
■公式サイト
IHIステージアラウンド東京
■公式ツイッター
@STAGE_AROUND
■公式フェイスブック
@stagearoundtokyo