こんにちは、ほわいと(@t_e_white)です。
今回はなかなか珍しい演目のある歌舞伎座、昼の部を観てきました。
久しぶりの中村屋さんも堪能しました!
目次
「芸術祭十月大歌舞伎 昼の部」2018年公演情報
「芸術祭十月大歌舞伎 昼の部」作品紹介(公演特設ページより引用)
一、三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
運命的な出会いから義兄弟の契りを結ぶ三人
節分の夜更け、大川端庚申塚で、美しい娘姿の盗賊、お嬢吉三が夜鷹のおとせの懐から百両を奪い取り、大川へ突き落とします。これを見ていたお坊吉三は、お嬢からその百両を横取りしようとして、二人は争い始めます。そこへ通りかかった和尚吉三が、二人を仲裁し…。
黙阿弥特有の七五調の名ぜりふ、幕末の退廃的な雰囲気があふれた一幕をお楽しみください。二、大江山酒呑童子(おおえやましゅてんどうじ)
酒呑童子退治の伝説が題材の舞踊劇
大江山の鬼神酒呑童子を退治するよう命じられた源頼光らは、山伏姿となって大江山へと向かいます。そこに現れた酒呑童子に、熊野権現から賜った神酒をすすめると、童子はこれを呑んで舞い踊り、ついには酔い潰れてしまいます。
ここへ童子にさらわれた濯ぎ女たちがやって来て、大江山での辛い様子を語ります。やがて童子は鬼神の本性を顕し…。
十七世中村勘三郎のために書き下された、中村屋ゆかりの舞踊劇を上演いたします。三、佐倉義民伝(さくらぎみんでん)
正義と慈愛が心を打つ味わい深い名作
下総国佐倉の名主木内宗吾は、不作と過酷な重税に苦しむ佐倉の農民を救おうと領主の江戸屋敷に赴きますが、その願いは聞き届けられず、死罪覚悟で将軍徳川家綱への直訴を決意します。この覚悟を知った渡し守の甚兵衛は、夜の渡航が禁止されるなか、宗吾が家に帰れるよう計らいます。
宗吾は、妻おさんと我が子たちとの対面を果たすも、これを見咎めた悪党の幻の長吉が宗吾を訴人しようとします。運よくこの難儀を逃れた宗吾は…。
嘉永4(1851)年に江戸中村座で初演された、時代を超えて心に響く名作にご期待ください。
ほわいとレビュー ★★★☆☆
(以下、ややネタバレ有り。と言っても感想が細かめで恐らく見た人しか伝わらないかなとも思います。)
「芸術祭十月大歌舞伎 昼の部」感想




三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
中村七之助さん、坂東巳之助さん、中村獅童さんの三人吉三。
しかし七之助さんのお嬢吉三は映えますねー!
歌舞伎役者を楽しむための演目です。
大江山酒呑童子(おおえやましゅてんどうじ)
今回観た3演目の中では、一番良かったです。
お酒が好きな童子のお話。中村勘九郎さんが演じています。まだ2回目だそうです。
ちょっとした仕草や表情で笑えるところが、中村屋っぽいなーと思います。
お酒がまわってつまづいたり、美味しそうにニターっと笑う様子だったり。
花道で勢いよくジャンプしてキマルところがあるのですが、ジャンプ力ありすぎでびっくり。
重い衣裳を着て、一般人の3倍くらいの高さまでジャンプしていた気がします。
佐倉義民伝(さくらぎみんでん)
初めて見たお話でした。
重い年貢に苦しむ農民のために、追われながらも将軍に直訴しに行くハナシ。
ザ、いいはなし。ではあったのですが、なぜか感動はできませんでした。
歌舞伎にしては現代っぽすぎるのかもしれません。
ずっと舞台が暗いので割と眠気との戦い・・・
白鸚さん、年齢考えるとびっくりするほど若いなーと思います。
最後の幕閉め、白鷗さん演じる宗吾が、捕まりながらも直訴を聞き届けてくれたときの表情と佇まいが素敵でした。
劇場情報
劇場名 | 歌舞伎座 |
住所 | 〒104-0061 東京都中央区銀座4-12-1 |
アクセス | ◯ 東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅[3番出口]直結 ◯ 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅[A7番出口]徒歩5分 |
電話番号 | 03-3545-6800(代) |
公式サイト | 歌舞伎美人 |