こんにちは、ほわいと(@t_e_white)です。
3月大歌舞伎の昼の部を観てきました。
お目当ては今まで観たことのなかった、傾城反魂香の序幕!
今月の歌舞伎座昼の部観てきました。
傾城反魂香の序幕初めて観ましたが、笑えて面白かったー!アクティブな虎に拍手👏 pic.twitter.com/1HzTXGIB0Q— ほわいと@手荒れと観劇 (@t_e_white) 2019年3月24日
目次
「三月大歌舞伎」昼の部2019年公演情報
「三月大歌舞伎」昼の部 作品紹介(公演特設ページより引用)
一、女鳴神(おんななるかみ)
色香に惑う女鳴神
松永弾正の娘鳴神尼が、父の仇敵である織田信長に恨みを抱き、雨を降らさぬ行法を用いて龍神を滝壺に封じ込めてしまいます。龍王ヶ峰の岩屋に引き籠る鳴神尼のもとへ、美男の雲野絶間之助が訪ねて来ると、心奪われた鳴神尼は夫婦固めの盃を交わします。鳴神尼が色香に惑っている隙に行法を破ろうとする絶間之助ですが…。
荒事の名作『鳴神』を女方で演じる趣向の作品です。豪快な押戻しが登場し、幕切れを盛り上げます。二、傀儡師(かいらいし)
洒落た味わいの風俗舞踊
傀儡師が、お七吉三の恋模様や牛若丸と浄瑠璃姫の恋物語、船弁慶などの人形芝居を、自らを人形に見立て次から次へと踊り分けます。
大道芸の人形遣い、傀儡師を題材とした風俗舞踊で、それぞれの登場人物を表現する演者の技量が求められます。洒落た味わいのひと幕をお楽しみください。三、傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
奇跡を起こす絵筆の勢い
近江の六角家、高嶋館に召し出された絵師の狩野元信は、御家乗っ取りを企む家老不破道犬の悪計によりしばり付けられます。窮地に立たされた元信が自らの肩先をくい裂き、襖に血を吹きかけて虎を描くと、絵から虎が抜け出てきて難を逃れます。一方、館の外では六角家の息女銀杏の前を守護するために、弟子の雅楽之助が駆けつけます。〈高嶋館・竹藪〉
山科の里、師匠である土佐将監の館へ、絵師の又平と女房おとくが訪れます。土佐の名字を授かりたいと願い出ますが、言葉が不自由な又平に代わり、口達者なおとくが懇願するも聞き入れられません。絶望した又平は今生の名残に、手水鉢を石塔と定め自画像を描くのですが…。〈土佐将監閑居〉
絵師が起こす奇跡が鍵を握る、近松門左衛門の義太夫狂言の名作。又平とおとく夫婦の絆が描かれる、おなじみの「土佐将監閑居の場」に、前段となる二場を加えた上演をご堪能ください。
ほわいとレビュー ★★★☆☆
(以下、ややネタバレ有り。と言っても感想が細かめで恐らく見た人しか伝わらないかなとも思います。)
「三月大歌舞伎」昼の部 感想


女鳴神(おんななるかみ)
孝太郎さんと雁治郎さんのペアです。
色気を伴った振りが多いのですが、思ったよりも随分表現がストレートな振りが多く、とちょっとびっくりしました。
今回は1階8列目という、かなり舞台に近い席でした。
注連縄を切ると滝から龍が現れたり、大木が倒れる大木な仕掛けを楽しめるのはもちろんですが、
席が近い分、舞台上で起こる細かい仕掛け(例えば掛け軸から煙が出て入れ替わる仕掛けなど)だったりがとてもよく見えました。
もちろん役者の大きさをより感じることもできました。
普段はどちらかというと遠い席も好きな私ですが、この演目は近い席ほど楽しめる感じがしました。
傀儡師(かいらいし)
10代目松本幸四郎さんです。
いつも思うのですが、幸四郎さんは本当に色気があるというか、しなやかさを堪能することができました。
傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
序幕は初めて観ました。
好きな男と結婚したいからって、自分を偽って三三九度を挙げさせるって・・・。女って怖いですね。
襖に虎を描くと本物の虎が登場するのですが、この虎くんに拍手!
2人で1体の虎を演じるに当たって、大立ち回りがあったり本当に息が合ってアクティブな虎くんでした。
歌舞伎で動物が出る度にいつも思いますが、誰がやってるんだろう、と気になってしまいます。
二幕目は吃又。2代目白鸚さんです。
手水鉢に絵を描いた後の「抜けたー!!」が本当に喜びと驚きとに満ちあふれていて、こういう大きい演技が本当によく似合う方だなと思いました。
その後の土佐の名字をようやく認められた時に感謝を述べるときも同様。
幕外があるときと無いときの差がよく分かっていないのですが、今回は幕外無しでした。
劇場情報
劇場名 | 歌舞伎座 |
住所 | 〒104-0061 東京都中央区銀座4-12-1 |
アクセス | ◯ 東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅[3番出口]直結 ◯ 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅[A7番出口]徒歩5分 |
電話番号 | 03-3545-6800(代) |
公式サイト | 歌舞伎美人 |