こんにちは、ほわいと(@t_e_white)です。
まもなく千穐楽(=公演最後の日)ですが、7月歌舞伎の夜の部を観てきましたので、感想を綴ります。海老蔵13役&宙乗り!
公演中、海老蔵さんが体調不良で休演した回もありましたが、なんとか復活&私も観れて良かった・・・!
7月大歌舞伎、「星合世十三團」観てきました!海老蔵十三役&宙乗り!
各場面が4コマ漫画レベルにダイジェスト。休憩込みでなんと5時間!なのにあっという間でそれもまたびっくり。
早変わりが毎回すごい。これ毎日やるって…海老蔵さんはもちろん、周りもどれだけ大変なんだろうと思う。 pic.twitter.com/ygZHbdnvGE
— ほわいと@手荒れと観劇 (@t_e_white) July 23, 2019
目次
「 七月大歌舞伎 」夜の部2019年公演情報
「七月大歌舞伎」夜の部 作品紹介(公演特設ページより引用)
通し狂言 星合世十三團(ほしあわせじゅうさんだん)
古典の名作に新たな息吹を吹き込む
〈発端・序幕〉 壇ノ浦で死んだと思われていた平知盛(とももり)、維盛(これもり)、教経(のりつね)は、それぞれ姿を変え時節を待っていました。一方、兄頼朝と不仲になった義経は、左大臣藤原朝方(ともかた)より初音の鼓を与えられます。しかし、その鼓には兄を「討て」という偽りの院宣が込められていました。
謀反の真偽を問いただすため、堀川の館へやって来た頼朝の使者、川越太郎。義経の正室、卿の君は、川越の実の娘で、夫の窮地を察して自害。そこへ鎌倉方の追手が攻め入ると、武蔵坊弁慶は義経の思いに反して…。
〈二幕目〉 都を落ち延びる義経一行は、伏見稲荷へ。自らを追ってきた愛妾の静御前に都へとどまるよう諭し、義経は初音の鼓を形見として預けます。鳥居前に残された静の危機を、義経の家臣、佐藤忠信が救います。
九州へ逃れるため、大物浦の渡海屋で出船を待つ義経一行。そこへ鎌倉方の相模五郎らが現れますが、渡海屋の主人に追い返され…。その主人銀平こそ平知盛で、密かに義経へ復讐する機会をうかがっていました。
〈三幕目〉 北嵯峨の庵室では、主馬小金吾が主人平維盛の妻子の危機を救います。高野へ向かう途中、大和下市村の茶店で、いがみの権太に言いがかりをつけられ…。
すし屋を営む弥左衛門は、平重盛への旧恩から、子息の維盛を奉公人の弥助として匿っています。しかし、それを知った弥左衛門の勘当息子の権太は褒美の金欲しさに…。
〈大詰〉 桜満開の吉野山に、義経を尋ねて旅を続ける静御前と忠信。忠信は静に壇ノ浦の合戦の様子を語ります。
川連法眼の館で匿われている義経の元へ、家臣の佐藤忠信が訪ねてきます。しかし、その後に静とともに現れた、もうひとりの忠信。静が打つ初音の鼓に、狐の本性を現すと…。三大名作のひとつ『義経千本桜』をもとに、娯楽性に富んだ演出や新たな趣向、宙乗り、大立廻りを取り入れ、市川海老蔵が主要な十三役を早替りにて勤めます。源平の時代に生きた人間たちの運命と修羅を描く壮大な物語をお楽しみください。
ほわいとレビュー ★★★★☆
(以下、ややネタバレ有り。と言っても感想が細かめで恐らく見た人しか伝わらないかなとも思います。)
「七月大歌舞伎」夜の部 通し狂言 星合世十三團(ほしあわせじゅうさんだん)感想
タイトルこそ新作のようですが、義経千本桜を各場面4コマ漫画レベルまで簡単にしたダイジェスト版のような演目でした。
休憩込みでなんと5時間!!
これだけの長丁場で観てる側でも疲れましたが、最後までテンポ早く進むので飽きることのない5時間でした。
一番の見ものだったのは、13役にわたる早変わりの多さ・スピード・クオリティです!
宙乗りがあることを忘れてしまうほどでした・・・
替え玉の人と入れ替わったりしながら早変わりするのがメインなのですが、途中何度か分からなくなってしまうくらいでした。
早変わりも一つ一つすごいのに、あまりに回数が多いので観客側も段々と麻痺してきます。


なんだか勿体ないくらい。
その他、舞台が次々に転換していく様子も見ものです。
転換も早変わりも、全編通して演出としては古典的だったので、見ていてなんともいえない安心感はありました。
立ち廻りも、人数の力とパワーを思い知った感じでした。
金の衝立で隠しながら立ち廻りしていく様子は、シンプルですが面白いです。
終盤に流される映像が若干シュールで面白かったです・・・映画館より広いスクリーンってすごいですね。
最後の最後に、海老蔵さんの口上があるのですが、桜の量が事故かな?と思うくらい、ものすごい量なので笑うしかありません。
ただダイジェスト版なので、正直一つ一つの場面や芝居は薄いなという印象です。
どの役も海老蔵のニンにあまり合っていない感じ・・・
大物浦、すし屋の後半、四の切は、比較的カット少なめでしっかり上演します。
海老蔵さん本人が大変なのはもちろんですが、周りの俳優さんや各スタッフの人が大変すぎです。
海老蔵さん本人にいたっては、もしかすると舞台上で出演している時間の方がかえって休めているのではと思えてしまうほど。


これを毎日やってると思うと、すごいの一言です。
劇場情報
劇場名 | 歌舞伎座 |
住所 | 〒104-0061 東京都中央区銀座4-12-1 |
アクセス | ◯ 東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅[3番出口]直結 ◯ 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅[A7番出口]徒歩5分 |
電話番号 | 03-3545-6800(代) |
公式サイト | 歌舞伎美人 |