【映像配信観劇感想】2020年三月大歌舞伎 歌舞伎座

【映像配信観劇感想】2020年三月大歌舞伎 歌舞伎座




こんにちは、ほわいと(@t_e_white)です。

2020年3月4月。新型コロナウィルス感染拡大防止のために、数多くの舞台が公演中止&延期となっています。

外出自粛の真っ只中、なんと三月大歌舞伎の昼の部、夜の部ともに、
4月17日~26日までの期間限定で全編You Tube配信されました!

演目はこちら。

  1. 雛祭り(ひなまつり)
  2. 通し狂言 新薄雪物語(しんうすゆきものがたり)
  3. 梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
  4. 高坏(たかつき)
  5. 沼津(ぬまづ)

おうちでも歌舞伎観劇が昼の部夜の部すべて出来るとは思っていなかったので、これは素晴らしい!

お芝居はもちろん、衣裳の細かい模様まで見れて、映像ならではの楽しみもありました。

自宅でゆっくり観劇しましたので、その観劇感想を綴ります。

三月大歌舞伎 2020年公演情報

三月大歌舞伎 2020年作品紹介(公演特設ページより引用)

一、雛祭り(ひなまつり)
美しく愛らしい雛人形たちの舞い
心躍る桃の節句。華やかに飾り付けられた雛壇は、目の覚めるような美しさ。女雛、男雛をはじめ、左大臣、右大臣、そして官女、五人囃子の人形が動き出し、なんとも雅やかに舞い始めます。しかし、暁の鐘が鳴ると…。
雛人形たちに魂が入り、ユーモアあふれる趣向で優雅に舞う、弥生興行の幕開けにふさわしい舞踊劇をご覧いただきます。

二、新薄雪物語(しんうすゆきものがたり)
豪華絢爛たる義太夫狂言の名作
〈花見〉
春爛漫の京、新清水。花見に訪れた幸崎伊賀守の息女、薄雪姫と、刀を奉納に来た園部兵衛の子息、左衛門は、薄雪姫に仕える腰元の籬と、左衛門の奴妻平のとりなしで恋仲となります。一方、天下を狙う秋月大膳は団九郎に命じ、左衛門が奉納した刀に国家調伏のやすり目を入れさせ、左衛門と薄雪姫に謀反の疑いをかけて幸崎、園部両家を陥れようと謀ります。
〈詮議〉
謀反の罪に問われる左衛門と薄雪姫の詮議のため、葛城民部らが幸崎邸を訪れます。今回の件が秋月大膳の陰謀であると察知した執権の民部は、伊賀守と兵衛の願いを聞き入れ、それぞれ互いの子を預かって詮議するようにと、温情ある捌きをみせるのでした。
〈広間・合腹〉
薄雪姫を預かる兵衛は、姫の身を案じて館から落ち延びさせます。その矢先、伊賀守の使者がやって来て、左衛門は自らの罪を認めたので、伊賀守が清水寺に奉納した件の刀でその首を打った旨を伝え、姫の首も同じ刀で打つようにと告げます。まもなく、首桶を携えた伊賀守が来訪。先程の報せを聞き、姫の首を打つと応えた兵衛も、首桶を手に伊賀守を迎えます。しかし、二人が首桶を開けると、そのなかにあったのは…。
若い男女が陰謀に巻き込まれたことを発端として、我が子のために命懸けで立ち向かう父親の姿を描く、華やかさのなかにも憂いを帯びた作品です。歌舞伎の醍醐味が凝縮された義太夫狂言の名作を、大顔合わせで上演します。

夜の部
一、梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
智勇兼備の名将が刀に込めた密かな決意
梶原平三景時ら平家方の武将たちが参詣する鎌倉の鶴ヶ岡八幡宮。そこへ、源氏方の六郎太夫と娘の梢が、刀を売りにやって来ます。刀の目利きを頼まれた景時は、稀代の名刀であると鑑定しますが、その斬れ味を試すため、二人の罪人を重ねて斬る「二つ胴」を行うことに。ところが試し斬りに必要な死罪の囚人が一人足りず、金の工面をしたい六郎太夫が自ら志願します。試し斬りを請け負った梶原は、一気に刀を振り下ろしますが…。
景時の颯爽とした勇姿や情味が描かれる、晴れやかなひと幕。歌舞伎の様式美に富んだ時代物の名作にご期待ください。

二、高坏(たかつき)
春らしさ漂う、軽妙洒脱な舞踊劇
桜が咲き誇る京の嵯峨野。次郎冠者は、主人の大名某と太郎冠者とともに花見に出かけます。大名から高坏を買ってくるように命じられた次郎冠者ですが、高坏がどんなものかを知りません。すると、そこへやってきた高足売に騙されて、高足を高坏と思い込んで買ってしまい…。
酒に酔った次郎冠者が、タップダンスのように下駄を踏み鳴らす場面は、演者の技量が求められるみどころです。明るく、おかしみあふれる舞台をお楽しみください。

三、沼津(ぬまづ)
義理と情愛の狭間、生き別れた親子の悲しき再会
東海道を旅する呉服屋十兵衛は、沼津のはずれで出会った雲助の平作から頼み込まれ、荷物を持たせます。しかし、年老いた平作の足取りはおぼつかず、挙げ句には怪我を負うので、十兵衛が印籠の妙薬で手当てをします。先を急ぐ十兵衛でしたが、平作の娘お米に一目惚れすると、平作の家に立ち寄ることに。その夜、お米が印籠を盗もうとしたことから、十兵衛は驚くべき事実に気づき…。
前半の喜劇的で朗らかな旅の雰囲気が、後に明らかになる親子の悲しい運命をいっそう引き立たせます。仇討ちに巻き込まれた庶民の悲哀と人情が時代を超えて胸を打つ、義太夫狂言の名作をご堪能ください。

ほわいとレビュー ★★★☆☆
(以下、ややネタバレ有り。と言っても感想が細かめで恐らく見た人しか伝わらないかなとも思います。)

雛祭り(ひなまつり)

華やかな舞踊の演目です。

人形たちが動き出して楽しく舞い始めます。

華やかな舞台ほど、生で見たかったなぁと思ってしまいます。

しかし、ここまで季節感が溢れ出る舞台も珍しいのでは、と思うくらい、映像越しでも目の覚めるような美しい舞台でした。

ほわいと
外出自粛中だからこそ余計沁みるのかもしれません・・・!

終盤、緋色の大階段ごとパッカーン!と割れるのも清々しいですし、

人形たちも元の場所に戻っている様子も可愛らしいです。

通し狂言 新薄雪物語(しんうすゆきものがたり)

花見

演目自体も初めてみましたが、姫様と主を恋仲にしようと、腰元と奴が根回しし合う様子はお芝居としても面白いです。

扇雀さん演じる腰元藤の、バランスの良いお節介と思慮深さを感じる根回しは素敵だなと。

歌舞伎って、女性らしさを学べる文化だなとも思います。

床几を使った立廻りも、意外と古典っぽさと華やかさが出て面白いんだなと思いました。

詮議

この場からは、歌舞伎役者の大御所が揃います。

映像越しでも舞台が締っている感じがしてすごいです。

桜の花が満開の飾りです。外出自粛で花見出来ないので、疑似体験で花見をしている感じがしてとても良いです。

吉右衛門さんと仁左衛門さんの2ショット。至極のお芝居です。

お互いの子どもを守るために画策し合う2人。

今だったら、TVのゴールデンタイムのドラマで使われるような脚本のレベルの高さだと思います。

広間

序盤は、お互いが相手のためを思っているのか、意見を押し付けているのか、なかなか際どい場面があります。

身代わりの首、浄瑠璃ものの作品にありがちです。

仁左衛門さんの顔芸、映像だと劇場で見るよりも、とてもよく見えて、とても良きです。

オペラグラス使っても、手ブレもするしここまでよく見えないと思います。

合腹

「あいばら」と読みます。

魁春さんの凛とした女形、このお芝居に限らず私は割と好きです。

2人の父が首桶を開けると、そこには願書が!

捨て身の父ふたり。これが吉右衛門さんと仁左衛門さんでは、重みがすごいことになってます。

しかし、残る若い恋人たち二人からすると、罪悪感しか残らなくて仕方ないと思うのですが…

父ふたりが密かに切腹をしていたのが判明し、悲しみの絶頂の中で、「笑え!」と命令されて笑います。

普通に考えて、そんなシチュエーション無いですよね。お芝居ってすごい。

魁春さん、仁左衛門さん、吉右衛門さん、と1人ずつ悲しみとともに笑います。

これはまさに、歌舞伎らしい見どころです。

梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)

錦之助さんが赤い顔をするような役を初めて観たかもしれません。

高麗蔵さんの梢ちゃん、とにかく、かわいいです。

刀を売りたいからって自分の首を差し出すって、、むちゃくちゃですよね。

死人を斬るところ、斬られた赤い部分が映像だとかなり鮮明に見えたのでやや気持ち悪かったです。

白鸚さん、やはり存在感が大きいです。

最近YouTubeでラ・マンチャの映像を観ていたせいか、白鸚さんがドン・キホーテにしか見えません。白塗りしているにも関わらず…

高坏(たかつき)

満開の桜が、本当に鮮やかで美しい舞台です。

幸四郎さん、お酒が似合います。(私の偏見)

幸四郎さんに3杯目のお酒を飲ませるときの、亀鶴さんの不安そうな表情がとても良いです。

終盤に、幸四郎さんが高足を履いて踊ります。

この踊る様がタップダンスみたいなので、外国人にとても観やすい、オススメできる作品だと思います。

この演目は、下駄の高足を高坏だと思ってストーリーが進むので、、本物の高坏は登場しません。

ちなみに本物の高坏高坏とは、料理を乗せる足のついた台のことだそうです。

沼津(ぬまづ)

幕開きの、竹本を繋げるためにあると思えてしまう、繋いでるお芝居感がすごいです。

おそらく、長く感じてしまったことが原因だと思います。

幸四郎さん(十兵衛)と白鸚さん(平作)が客席へ降りていきます。

客席にお客さんがいないのも、本当に寂しいですね・・・

客席を旅している間に、舞台の転換が行われます。

客席後方にカメラがあるので、この位置だと、役者も舞台転換も両方観られるのが新発見!

舞台は、茶店などが下手に引っ張られ、背景が客席側に倒れると共に富士山が出てきます。

かたや客席では、撮影カメラをお地蔵様に見立てて、幸四郎さんがカメラに向かって手を合わせます。

ほわいと
画面が面白いことになってます(笑)

舞台は廻り、平作の家へ。

幸四郎さん(十兵衛)が家の娘、お米にキュンキュンしている様子が、羽織をパタパタとたたむ様子がかわいいです。

後半の展開が歌舞伎にしては早いです。世話物だけど、ドラマティック。

旅立つ直前に印籠を布団の下にスッと入れるところ、意外とさらっとやります。

映像だから寄ってくれて見れたけど、舞台だとお客さんは好きなところ見るから見逃してしまうかも。

実は生みの親子という設定の役を、実際の親子が演じているのは、歌舞伎ならではの感慨深さです。

劇場情報

劇場名歌舞伎座
住所〒104-0061
東京都中央区銀座4-12-1
アクセス◯ 東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅[3番出口]直結
◯ 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅[A7番出口]徒歩5分
電話番号03-3545-6800(代)
公式サイト歌舞伎美人
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