こんにちは、ほわいと(@t_e_white)です。
今回は、生活クラブの消費財を店舗で買える、「デポー」について取り上げます。
デポーは一見お店なのですが、生活クラブの組合員以外の人は、購入できないようになっています。
色んな人に買ってもらった方が、売り上げも増えるし知ってもらえそうなのに、なんで??
と思っているあなたへ。
この記事では、生活クラブのデポーが、なぜ組合員でないと買えないのか、について、お伝えします。
目次
生活クラブのデポーは、お店のようでお店でない


生活クラブの消費財をちょっとお店(=デポー)で買って試したいだけなのに、なぜ組合員しか買えないの?勧誘とか面倒なのでなるべく関わりたくないし・・・
これの理由は、一言で言うと、
生活クラブのデポーは、お店のようでお店ではないからです。
・・・どういうことかというと、
一般的なスーパーなどのお店は、当然利益を追求しています。それは、商品の原価よりも、実際に売られている値段が数倍~数十倍になることを意味します。
一方、生活クラブは利益を追求している組織ではありません。
生活クラブでは、組合員から毎月の出資金や運営費を集めて、活動の軸にしています。
このお金は、生活クラブで取り扱っている消費財の、安心・安全・美味しさの質、を実現させるために使われています。だからこそ、デポーで一般の人でも手が届く料金が実現できているのです。
生活クラブで取り扱うような質を一般のスーパーで求めたら、とても手が届かない値段になります。
あるいは、そもそも取り扱えない可能性もあります。
また、小規模生産だからこそ、安心・安全・美味しさの質を実現できているものもあります。
国産牛などでは、一頭丸ごと購入をすることで、美味しさと安さを実現させている例もあります。
(一頭丸ごと買いは、当然部位ごとの分量に偏りが出てしまうので、希望の部位が欲しいだけ購入できるとは限りません。生活クラブの組合員はこれを理解して消費=購入をしていることになります。)
つまり、生活クラブのデポーで取り扱っている消費財は、組合員から日頃募っている出資金と、生産者側との組合員がお互いに理解・協力しあって、実現している質と料金なのです。
生活クラブの会員=組合員にかかる費用


生活クラブは、現在21の都道府県にありますが、「出資金」が、地域変わらず毎月1000円かかります。
ちなみにこれは、生協脱退時に全額返金されます。払っているというより、積み立ての保険と同じ感覚でいられます。これって割とすごいと思うのですが・・・
この他には、「運営費」というものがかかります。
地域ごとに異なるようですが、毎月100~150円ほどがかかります。
運営費は、地域ごとの生活クラブの組合員自身による活動の基金となります。
具体的には、組合員の仲間を集めるための広報物作成や、サンプル試食会などのイベント、組合員総会(組合員の活動報告をする年に1回のイベント)があります。
これらの活動は、組合員になったときにいずれも強制参加になることはありません。
ただ、お誘いはされることがあるかもしれません。ですが、相手は雇われて営業の仕事をしているわけでもなければ、自分側もお客様ではなく、互いに組合員として対等な立場です。ここだけ理解出来ていれば、お互い嫌な気持ちにはならないでしょう。
生活クラブのデポー会員になる、という選択肢と使い方。


デポーは、お店のようでお店ではありません。イメージとしては、
個別配送(1家庭)<グループ配送(数家庭)<大型配送(デポー)
が近いイメージだと思います(公式ではなく私見です)。
配達だとなかなか受け取りできなかったり、一度にたくさん配達されても困る一人暮らしのあなたの場合は、デポーを中心に利用するのがおすすめです。私もそうしています。
ここからは、デポーがどんなところか、使い方も含めてお伝えします。
今回は、経堂駅にあるデポーせたがやで紹介します。
詳しい行き方を知りたい方は、関連記事で画像を交えて詳しく紹介しています。
正面はこんなところです。
デポーの中の広さは、少し大きめのコンビニほどです。


食品だけではなく、洗剤などの生活用品や化粧品なども販売しています。


ここからは、生活クラブの「デポー」ならではのポイントと、注意点をまとめました!
- 新鮮すぎる鮮魚
各デポーごとに曜日は異なりますが、曜日に合わせて鮮魚が購入できます。
そもそも、個配では冷凍の魚しか購入できないので、鮮魚を新鮮な状態で購入できるのは、デポーならではの特徴です。 - デポーでしか買えない消費財
個配では注文できない消費財が、デポーでは取り扱っていることがあります。
生産者側の都合で、個配の分までは生産が間に合わず提供できないけど地域配送までなら対応出来る、という場合などがあります。 - 組合員なら誰でも利用できる
普段は個配やグループ配送の方でも、もちろんデポーは利用することができます。 - 瓶はリサイクルではなく、リユース。
牛乳瓶やケチャップなどの調味料瓶などは、リサイクルではなくリユースしています。
使い終わった瓶を洗って、デポーに返します。個配なら次回配達時に持っていってくれます。 - 買い物袋は基本的に持参
リユースを基本とする生活クラブは、使い捨てビニール袋には非協力的です。一枚10円かかります。 - ポイントカード
店舗ごとにデポーのポイントカードがあります。生活クラブの会員になると、どの地域の店舗問わず使えるデポーカードというものもあります。200円で1ポイント。500ポイントから使えます。(最短10万円購入・・・ちょっと道のりは険しい・・・)
私は外出先にあるデポーで購入することも多いので、デポーカードの方を主に持ち歩いて使っています。
最後に。生活クラブは自己破壊へ向かっている
「生活クラブは、自己破壊へ向かっている。」
一体どういうことでしょうか?
生活クラブは、使用する添加物から製造工程から全てを公開する仕組みを保っています。組合員による生産者工場見学などのイベントも定期的に行っています。
これは将来的に、安心・安全にこだわったものが、どのスーパーでも誰でも買えることが当たり前になる世界を目指しているからです。
大企業がこぞって安心・安全を備えた上で価格競争が起これば、その頃にはもう、生活クラブという組織は必要なくなります。
これが、「生活クラブは自己破壊へ向かっている」という意味だそうです。
私は常々、何にお金を払うかは、選挙で一票を入れることと同じことだと思っています。
健康でいることは、人間活動の基盤です。これは、手荒れや肌荒れにも繋がります。
健康への投資にあなたの一票、投票してみませんか?
・・・といいますか、こんな固い話がしたかったのではなくて、ただただ美味しいので、まずは気になるものから生活クラブの消費財を試して欲しいなと思っています。
生活クラブに少しでも興味を持った方は、関連記事もご覧ください!