皮膚構造を知るとハンドケアが変わる!




こんにちは、ほわいと(@t_e_white)です。

手荒れに悩むと注目するのは、

どうすれば治るのか、
どんな炎症なのか、
何が原因なのか、 ですよね。

ですが、そもそも手の皮膚はどんなつくりでどんな特徴があるのか

意外と知る機会は少ないかもしれないと思い、この記事をまとめてみました。

目次

皮膚は最大の臓器!

実は、身体全体の中で、皮膚は最大の臓器と言われるそうです。

内臓の中で最も大きく重いとされる、肝臓の重さが体重の約2%なのですが、

全身を覆っている皮膚の重さは、体重の約16%あることが理由のようです。

皮膚は3層でできている!

皮膚は、「表皮」「真皮」「皮下組織」の3つの層から成り立っています。

1、表皮

表皮の中でも、上から、

「角層(=角質層)」
「表皮細胞」
「基底層」
という層からできています。

「基底層」で作られた「表皮細胞」が、約2~3週間かけて上に押し出されていきながら、細胞核が失われます。

その死んだ表皮細胞の集まりが「角層」です。この角層も、約2~3週間かけて垢として剥がれていきます。

この周期的に細胞が入れ替わることを、「代謝」や「ターンオーバー」と呼んだりします。

セラミドなどの細胞間脂質や天然保湿因子(=NMF)は、一番外側にある「角層」の中で活躍し、乾燥や炎症に対する肌のバリア機能を保っています。

2、真皮

皮膚の弾力を保っている部分です。

コラーゲンやエラスチンなどの繊維の束がいくつもあり、その間を、赤ちゃんの用水のように、ヒアルロン酸などが満たしています。

また、血管、汗腺、皮脂腺、毛根の組織もここにあります。

3、皮下組織

皮下脂肪などで皮膚全体を支える役割が主です。

手の皮膚の特徴は?

皮膚には3層あることを踏まえて、手の平の皮膚の特徴をみていくと、

  • 角層が厚い
  • 移動性が少ない(手の甲みたいに皮だけをつまめない)
  • 汗腺が多くある
  • 皮脂腺がない
  • 発毛しない

このような特徴があります。

手の平は、顔など他の部分の皮膚のように皮脂がない分、角層を厚くすることでバリア機能を保っています。

そのため、分厚い角層が傷ついてしまうと、治るのに時間がかかります。

よって、手荒れが治るのには時間がかかるということだったわけです。

ほわいと
私のように手荒れで指紋が消えてもしばらく戻らないのは、角質の再生に時間がかかるからだったんですね・・・

ハンドケアを外から内から考える

この構造を踏まえてハンドケアをみていくと・・・

外側からのケアとしては、表皮や角質に影響する成分(天然保湿因子、セラミドなど)がより必要になります。

反対に、真皮より下の階層にあるヒアルロン酸などは、外から与えるには距離も遠く、かなり小さい分子でないとたどり着かないことになります。

また、セラミドなどの成分を体内から取り入れようとすると、角質まで届くのに時間がかかったり、他の部分に使われてしまうことが考えられます。

表皮で使われるものは外から、

真皮より下で使われるものは、外と中と両方から取り入れる!

こんなことも意識すると、ハンドケアの新しい視点ができるのではないでしょうか?

ぜひ、自分の手肌を、研究してみましょうね。私もまだまだ勉強いたします・・・!