「無添加」「弱酸性」「天然由来」「オーガニック」の危険




手荒れのためには、こまめなハンドケアが大切なのはもちろんなのですが、

手はとにかくたくさんの素材や汚れ、成分などに触れるので、日常生活を送るにはどうしても、手肌に刺激があることは避けられません。
そのため、手肌を使うものや環境を整えていくことが大切になるのですが・・・

化粧品や洗剤などを選ぶ際に、このような言葉、よく目にしますよね。
「無添加」「弱酸性」「天然由来」「オーガニック」

しかしこれらをただ鵜呑みにしてしまうと、思いもよらない危険があるのです!!
想像がつきますか?

目次

「無添加」に注意!

無添加、というと、身体に悪い成分が入っていないような印象を持ちますよね。
しかしこの表記は、薬事法が指定している、アレルギー反応の可能性がある108種類の成分を使用していなければ、「無添加」と法律上表記することができます。

まだ研究されていない成分や、どんな影響が肌に出るか分かっていない成分を使っている可能性があり、それらは表示する義務もありません。
そのため、無添加=身体に悪い成分が入っていない、と思ってしまうのは、早とちりであると言えます。

「弱酸性」に注意!

ヒトの肌は、弱酸性に保たれているので、弱酸性の化粧品は肌にやさしいと言われています。

弱酸性とは、ph値で測れるもので、0に近いと酸性、14に近づくほどアルカリ性となります。
小学校の理科の授業で、リトマス紙で測る実験をしたことのある人もいるかと思います。
弱酸性はこの中でも、4.5~6.5の数値になるエリアです。

「弱酸性の●リット」「弱酸性●オレ」などありますが、これをリトマス紙で測ってみると・・・

 

 

なんと、アルカリ性の反応がでます。嘘だと思ったら試してみてください。
ちなみに固形せっけんなども、市販品のほとんどはアルカリ性の反応がでます。

これは、アルカリ性のものにph値の調整剤を入れて、無理やり数値上で弱酸性にしているために起こることなんです。

弱酸性、と謳うことで製品のイメージアップを図れるので、実際にどんな成分が使われているか、を知ることが何より大事なんです。

逆に、アルカリ性は良くないのか?という点について私の意見を述べると・・・

特に固形せっけんなどは、せっけん自体がそもそもアルカリ性のものなので、(アルカリ性のお酢が存在しないのと同じ)
余分の成分のないシンプルなせっけんほど、アルカリ性であるのは本来ではあります。

しかし、手肌は弱酸性なので、アルカリ性の洗剤だと汚れだけでなく、バリア機能を持つ皮脂も落としすぎてしまうことがよくあります。

私のように手荒れに悩む人の多くは、手肌の乾燥が原因の一つであり、乾燥は、手肌の洗いすぎが原因であることも多いです。

汚れを落とすことを重視したい、肌は強いのでとにかくシンプルなせっけんを使いたい、という方はアルカリ性も有りかと思いますが、
弱酸性の製品でも、保湿を意識されたり本当に肌に優しい成分のみを使用しているものもあるので、自分自身で見極めをすることが必要です。

「天然由来」に注意!

植物など自然物から採れる成分を使う際に、この表記がされますが、
天然である=ヒトの手肌に良い、ということにはなりません!

極端な話をすると、ジャガイモの芽やスズメバチの毒も「天然」と言うことができるからです。
アレルギーなどは分かりやすいと思いますが、身体に良いと言われる牛乳も、人によっては有害になってしまいます。
どんな成分であっても、個人差は必ず出てしまうものです。

また、本当に良い成分であったとしても、実際にどのくらいの量を配合しているのかを明らかにしているところは少ないですし、
25mプールほどの水に、天然成分がスポイト一滴だけ入っている・・・としても、「天然成分配合」と言うことはできます。

「オーガニック」に注意!

まず、化粧品におけるオーガニックは、
成分中に1種類でもオーガニックと言えるものが含まれていれば、他に化学成分がたくさん入っていても、オーガニックと名乗ることができます。
これだけでももう、コトバ不信になってしまいそうですが・・・

さらに、そもそもオーガニックは、よく野菜や食品などで耳にする言葉ですが、おおまかにいうと、

オーガニック=有機物=生活機能に基づき、農薬や化学肥料などを使用しないで栽培されたもの

という意味があります。
というものの、製品が生まれる全てのプロセスで農薬などが使われないのはかなり稀です。
使っていない分、腐るのが早いということですし、消費者側で保存や管理に手間がかかります。

また、メーカーがオーガニックとうたっていても、メーカーに届く前の生産側、メーカーから次に渡る小売店など、管理者が変わると保証することはできません。
正直、言ったもん勝ち、なところは否めないのです。

結局、ナニを信じたら良いの?

これまで危険性ばかりを述べてしまいましたが、
「無添加」「弱酸性」「天然由来」「オーガニック」
これらすべて、本来は良いことであるのは間違いないのです!

ただ、この良いイメージを持たせるために、誇大なアピールをしたり、販売者側に都合の良くない情報は隠されたりしてしまいます。

あくまで私一個人の基準になりますが、
・成分や配合量などを全て表示、公開していること
・「身体に悪い成分は一切使用しておりません」などの限定された表記があること

このスタンスがあるものは、どんなクレームからも逃げないという姿勢が見える分、製品開発への信頼が見えてきます。

ですが何より、

自分自身が、成分に対する知識を備え、自分の手肌と相性の良いものを知ること

最後はこれに尽きます。本当に。

良いものはだいたい価格が高いですし、良いものばかりを手肌に与えると、肌本来が持つ機能が弱まってしまうという意見もあります。

なんとなく使う、のではなく、自分で納得してハンドケア、スキンケアを行っていくこと。

これが結局は、手荒れを治していく一番の近道であると、私はおもうのです。












シェアやコメントお待ちしてます!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA