いわゆる、手荒れの対策というと、
・保湿をしっかりするとか
・水に触れるのを避けるとか
・軟膏とかの塗り薬を使うとか
このように、わりと生活習慣に根付く部分がどうしても大きいですよね。
ですが、手荒れを治療する、という視点から、
「光線療法」というものがあることを最近知りました。
なので、手荒れに悩む私の仲間たちへ、共有いたします!
目次
光線療法とは?ざっくり解説
「光線療法」とは、主に皮膚病や重度のアトピーの症状がある人に対して行われる、紫外線治療です。
ある特定の数値の紫外線を患部に当てることで、無害なものにも過剰に反応してしまうアレルギー反応や、免疫細胞のはたらきを抑えることが目的です。
紫外線の種類
今回登場する紫外線には、2種類あります。
・UVA (400–315 nm)
主にシワやたるみの原因で、刺激は弱いものの、皮膚の奥に届いてしまいます。
サンスクリーン剤では、UVAに対する保護効果として、「PA++」のように表示されます。
・UVB(315~280nm)
主にシミや日焼け、皮膚病の原因で、影響があるのは皮膚の表面までですが、刺激が強く有害性があります。
サンスクリーン剤では、UVBに対する保護効果として、「SPF15」のように表示されます。
光線療法の主な種類
ナローバンド(UVB)療法
さまざまな皮膚病に効果があるとされる、UVBの波長の中の、311~312nm(ナノメートル)というとても狭い領域を使った方法です。
短期の副作用としては、皮膚が赤くなったり、色素沈着などがあります。
長期の副作用としては、皮膚の老化や発がん性の可能性はありますが、臨床的には問題が出ていません。
白斑、乾癬、アトピー性皮膚炎、痒疹、掌蹠膿疱症、異汗性湿疹、などに用います。
特に、「エキシマライト」というマシンによって、照射範囲を絞られるようになったので、患部にのみ当てることができます。
数分の照射を週1~2回、数か月続けます。
健康保険が適用され、1000~2000円前後で行われることが多いようです。
PUVA療法
PUVA治療は、ソラレン(psoralen)という、紫外線の感受度合を高める薬を塗った後に、紫外線波長の長いUVAを照射する治療で、頭のPはソラレンから来ています。
治療時間がかかることと、治療後に紫外線にかなり注意しないといけない、という条件があるので、現在はナローバンド(UVB)療法が一般的ですが、波長が長い分、皮膚のより深いところに届くために使われるケースもあります。
まとめ。私の手荒れ目線で選ぶなら。
今回初めて光線療法を知って、とっても良い学びになりました。
思ったのは、手荒れの人への選択肢として、もっと広く知られても良いんじゃないかなーということ。
光線療法自体は、アトピーの方に使われるのが多いようですが、
手荒れの症状や原因は本当に十人十色ですし、皮膚に入り込んだ刺激に対するアレルギー反応がある、という点では同じことです。
紫外線を当てている、と思うと、確かにあまり良いイメージにはならないのですが、レントゲンだってある意味では、被ばくしているわけですし。
照射した後できちんと美白ケアをするとか、出来ることはいくらでもあるわけです。
いずれにしても、生活習慣でケアをできることをきちんとして、まずは皮膚科に相談した上で、検討する価値は十分にあると思います!!
私個人としては、幸い今はかなり安定しているので使う予定はないのですが、もし体験したことのある方は、ぜひコメントで共有させてください!