こんにちは、ほわいと(@t_e_white)です。
観劇を趣味にしてから早10年以上・・・
最近では、歌舞伎座で歌舞伎を観に行くことも少しずつ増えました。


今回は、
- 歌舞伎気になってるけどなんだか敷居高いな・・・
- 舞台観るのってお金すごいかかるんじゃない?
というあなたのために。
歌舞伎座の幕見席の極意をお伝えします!
目次
幕見席の読み方は、「まくみせき」
幕見席の正式名称は、「一幕見席(ひとまくみせき)」といいます。
一般的には、少し短くして「幕見席(まくみせき)」と呼ぶことが多いので、ここからは「幕見席」で書いていきます。
幕見席とは、歌舞伎座で行われる公演の、好きな演目だけを観ることができる制度です。
そもそも歌舞伎座での公演は、1公演につき色んな作品の一部分の場面をピックアップして上演する事が多いです。


例えば、2019年1月の「壽 初春大歌舞伎」の公演。


一つの部の中でも、複数の演目や場面が連なっています。
一般のチケットは、昼の部・夜の部など「部」ごとに買います。
チラシの下の方にも書いてありますが、一番お安い3階B席でも4000円以上します。
幕見席は、初めて観る人や何度も観たい人に向けて、観たい演目だけをよりリーズナブルに観ることができます。
幕見席の使い方と料金
ここからは、幕見席を使い方を順を追って紹介します。
一、幕見席のチケットを買う
先ほどの上の写真の場所が、歌舞伎座入り口を正面に見て左手にある、一幕見席のチケットブースとなっています。
チケットには、整理番号順のみが書かれていて、自由席である客席に入場できる順番の番号です。
その他に注意することはこちら!
- 当日券のみ。事前予約はできない。
- 現金精算のみ。クレジットカードは使えない。
- 1人1枚まで購入可。2人以上連席で観たい場合は、全員が並んでいる必要がある。
- 続いている幕(演目)であれば、連続して購入が出来る。同じ部の通し購入もできる。
幕見席のチケット料金は、1演目あたり500~2000円程度です。
ほわいとの主観ですが、舞踊など30分以下の演目はだいたい1000円以下が多いです。
歌舞伎で2時間近い演目になると、2000円近くなることが多いです。


二、指定時間にロビーへ集合する
幕見席の案内スタッフさんから集合時間と場所を案内されます。それまでの時間は自由解散です。
この間にご飯を食べたり、客席で食べる用にお弁当を買うという手もあります。
時間までにエレベーターで4階へ集合し、スタッフの案内のもと、整理番号順に並びます。
三、客席へ入る。
整理番号順に客席内へ案内されます。
自由席なので、空いている席を自分で確保します。
人気があるのは2列ある内の前列&中央付近ですが、どの座席でもしっかり舞台は観れますので、ご安心を!
四、観劇を楽しむ!
携帯電話をマナーモードにしたり不要な音を立てないなど、映画館と同じ感覚でマナーを守って、観劇を楽しみましょう!
幕見席で使えるサービス一覧
幕見席の人がロビーで使えるサービスを簡単にまとめました。
- お手洗い(女性は3室あります。)
- 自動販売機(食事やお土産などの販売ブースはありません。)
- コインロッカー(大きさによって100~200円かかります。返却なし。)
- プログラムの購入
- 音声ガイド(イヤホンガイド)サービス利用の購入
- オペラグラスのレンタルサービス購入
幕見席に行くときにあると良い持ち物や準備
ここからは、より快適に幕見席を楽しむための、通なポイントを紹介していきます!
混雑時、幕見席のチケットを買うまで並ぶ時にあると良いモノ・準備
- トイレに行っておく
並び始めると基本的には動けなくなるので、先に行っておきましょう!
どうしてもの時は、前後の人に声をかけて了承をもらってから離れればOKです。 - チラシをもらっておく
チケットブースの近くにチラシのラックがあるので、もらっておくと配役やあらすじが手軽に読めて便利です。 - 扇子
夏はあると便利です。うちわをスタッフから貸してくれることもあります。 - 飲み物や軽食
- 日傘など紫外線対策グッズ
屋根のある屋外に並ぶのですが、時間によっては日が差し込むことも。
私はサングラス&日焼け止め派です。 - 本
待ち時間の読書がなかなか捗るので読書がおススメ!
要するに時間つぶしなので、スマホでも、友人とのおしゃべりもOKです。
客席内・観劇中にあると良いモノと準備
- 冷房対策
夏でも意外と冷えます。私はストールが気に入ってます。 - オペラグラス
アップで観たい役者さんがいるなら必要です!私のおすすめのオペラグラスは「オリンパス・ポロタイプ双眼鏡」です。 - のど飴
風邪気味で観劇中咳が出そうな時や、のどの乾燥対策に良いです。 - 疲れにくい靴
立ち見になってしまうことも考えられるためです。
一幕見席の通だけが知っているポイント
お待たせしました。
いよいよ、幕見席の極意をお伝えしていきます!


●整理番号90番までは、座席に座って舞台を見ることができます。
立ち見は180番くらいまでだと思います。
●ただし、宙乗りがあるときは座席数が減ります。
さらに、宙乗りをするのはほとんどの場合人気俳優&人気演目なので、立ち見も覚悟しておくべしです。
宙乗りをするときは、「〇〇(歌舞伎役者名)宙乗り相勤め申し候」とチラシなどに書いてあります。
このパターンのときで、どうしても観劇したい場合の目安!
・平日なら販売時刻のおよそ1時間前
・土日なら販売時刻のおよそ1時間半前
この時間までには並んでおくべしです。
もちろん演目や出演俳優や状況次第なので、よほど人気の公演だと、平日でも2時間以上前から並ばないと入れない場合もあります。
Twitterではこんなアカウントもありますので、チェックしてみましょう。
歌舞伎座幕見bot @kabukizamakumi_
●先着30名程は、幕見席販売開始時間まで座って待つことが出来ます。
案内スタッフさんが赤いベンチを出してくれます。待っている間も座りたかったら、早め早めの行動ですね。
●どうしてもトイレ等に行きたくなってしまったら、並んでいる前後の人に声をかけて了承をとってから行きましょう。
これがきっかけで会話が弾んだりすることもあるので、意外と楽しい経験ですよ!


●通しで観れば、音声ガイドがお得!
音声ガイドの利用料金は、一般の席だと700円+保証金1000円です。(保証金は返却時返金)
幕見席では、観る演目の数に関係なく500円で利用できます。*2019年1月現在
幕見席で通しで観るとしたら、一般席よりむしろ安くなるマジック!!
●レンタルのオペラグラスにはあまり期待しない方が良いかも。
3倍程度にしかならないので、出来れば自分で用意しておくのが良いです。
●客層は老若男女。外国人も多め。
比較的年齢層は高いものの、リーズナブルな席なのでまさに老若男女います。外国人観光客もかなり多いです。
ここまでいかがでしたでしょうか?
幕見席を何度も利用した人でないと分からない情報を詰め込みましたので、参考にしてもらえたら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
歌舞伎座劇場情報と関連リンクまとめ
松竹公式サイト 一幕見席について
歌舞伎公式総合サイト 歌舞伎美人(かぶきびと)
劇場名 | 歌舞伎座 |
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