手荒れに効果がありそうな漢方の種類一覧!飲み方から飲む期間まで




ここに来ているあなたは、きっと、手荒れに悩んでハンドクリームやステロイドなどを塗ったり、皮膚科に行っても治らなかった私のような人だと思います。

調査の結果、カサカサ系の手荒れと、ジュクジュク系の手荒れで、漢方でも考え方が違うことが分かりました!

ぜひ、自分に合うものを、チェックしてみてください。

目次

手荒れと漢方のきほん

漢方では、手荒れや手湿疹の原因を、
「寒熱」と「気・血・水」が乱れている、というとらえ方をします。
簡単に説明いたしますね。

「寒熱(かんねつ)」

本人が、いつもの状態より寒く感じるか、熱く感じるか、と基にする考え方です。
赤みがあったり、熱っぽいと感じるときは「熱」になります。
ですが、実際に発熱していても、寒気や手足の冷え、身体が震えるなどの体感があれば、「寒」になります。

「気、血、水(き、けつ、すい)」

人間の生命エネルギーと身体の働きを表しています。
いつもの正常な状態から、どのようにバランスが崩れているのかをとらえる手段になります。

気(身体を支えるエネルギー)
血(血液を始め、体内の各組織に栄養を与えるもの)
水(血液以外の体液などを指し、代謝や免疫に関わるとされる)

をそれぞれ示しています。

手荒れに良い漢方一覧!

飲む漢方1 カサカサ手荒れ系

「温清飲(うんせいいん)」

どんなとき?
→手や指の乾燥がひどい手湿疹や、乾燥により赤みがあったり、皮膚が赤くなり乾燥して腫れるような症状のとき。

主な効果
→血液循環を良くしたり、ホルモンバランスを整える役割もあるため、アトピーや月経にも良いです。

 

「温経湯(うんけいとう)」

どんなとき?
手肌・唇の乾燥や、体力がなく冷え性で手のほてりがあるとき。

主な効果
→血行を良くして、身体をあたためる目的に使えます。生理不順にも有効です。

「当帰飲子(とうきいんし)」

どんなとき?
→手肌が乾燥しているとき。乾燥によるかゆみや慢性湿疹があるとき。

主な効果
皮膚に潤いを与えて、かゆみを沈める作用があります。

飲む漢方2 ジュクジュク手荒れ系

「消風散(しょうふうさん)」

どんなとき?
ジュクジュクしてかゆみがあるような湿疹や、掻きこわした状態の肌荒れのとき

主な効果
→多くの生薬が含まれており、炎症を鎮める役割があります。皮膚の疾患によく処方されます。

「十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)」

どんなとき?
皮膚の乾燥、赤み、かゆみ、膿み、腫れ、ジュクジュクした痛みがあるとき。

主な効果
→肌をふさいでしまった「水」や熱、赤みを発散させる目的があります。

飲む漢方3 「血」を補う系

「加味逍遥散(かみしょうようさん)」

どんなとき?
月経前などに手湿疹の症状が悪化するとき。

主な効果
→「血」を補うことで、生理前の不調に良いようです。

「婦宝当帰膠(ふほうとうきこう)」

どんなとき?
→質の良い血液を増やしながら、乾燥やかさつきを取りたいとき

主な効果
→女性の更年期による体調不良など。血の巡りを良くする目的があります。

「十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)」

どんなとき?
→肌荒れや髪の痛みが気になるとき。疲れが溜まっているとき。

主な効果
→「気」と「血」を高めるために、胃腸のはたらきを高め、食べ物の栄養吸収をよくする効果があります。

 

塗る漢方編

漢方の塗り薬は、基本は1日2~3回、ハンドクリームの代わりに塗ります。
多くの場合、独特のにおいがあるので、気になる方は夜寝る前につけると良いです。
また、薬の色が洋服につくとなかなか取りにくいので、注意です。

「紫雲膏(しうんこう)」

どんなとき?
→乾燥したひどい手荒れのとき。

主たる効果
→シコンによる紫色の薬で、 血行を良くし、傷口の治りを早めます。

「太乙膏(たいつこう)」

どんなとき?
→肌荒れ、乾燥、ジュクジュクや切り傷まで、皮膚が痛んでいるとき。

主な効果
→黄褐色の薬で、傷口の治りを早めます。

漢方の飲み方の基本

漢方にあまり馴染みがない方は、西洋薬とどう違うのか、あまりイメージが湧かないかもしれません。

ここからは、一般的な漢方の飲み方を、簡単にお伝えします。
*必ず飲む漢方の仕様書は読んでくださいね。

水か白湯で飲む

薬やサプリメントで考えると、カプセルや錠剤の形が多いです。ですが、漢方では顆粒(粉のような小さな粒)が一般的です。

顆粒状は、西洋薬と同じように、水か白湯で飲む、と書いてあることが多いです。

ですが、より漢方の効果を発揮できるのは、白湯です。
特に、顆粒の漢方をお湯で溶かした状態で飲むのが最も効果が高いとされます。(苦いですけどね…)

空腹時に飲む

飲むタイミングは、食前か食間の、いわゆる空腹時に飲むのが漢方は効果が高いです。

顆粒状が飲みにくい場合のコツは、水を舌の上に少し水溜まりができるくらい口に含み、その水に顆粒を乗せて、その水と一緒に飲みます。口直しにもう一度水を飲んでもOKです。

どうしても苦手な方や、甘くして飲みたいという場合は、オブラートに包んで飲んだり、ココアに混ぜて飲むという手もありますが、使用する漢方の説明書きや、専門医の意見を取り入れてからにしてくださいね。

漢方を飲む期間

風邪対策でよく用いられる葛根湯などの即効性のあるものは、飲んでから数時間後に効くなど、効果が早いです。

体質改善に関わるものは、漢方の種類や個人差にもよりますが、数ヶ月~半年かかるとも言われます。

不安なことがあれば、まず専門医にかかること。漢方に特化した病院もあります。

まとめ

漢方もしかりですが、まずはやっぱり、体内環境と代謝を高めることを考えるのがよさそうです。
私もまだまだ自分に合うものを探している途中なのですが、
手荒れ改善のなにか一つ、ヒントが見つかれば嬉しいです。

もしこれが良かった!などあれば、ぜひコメントで共有させてくださいね!

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